「抗体検査」と「抗原検査」の違いとは
「抗原」は、ウイルスや細菌、花粉など外部からの異物を指し、体内では免疫細胞の攻撃対象となる物質です。一方で「抗体」は、それら抗原によって起きた免疫細胞のいくつかの反応から産生される物質のことで、抗原を不活化して体外へ排除するはたらきを持っています。
新型コロナウイルス用のPCR検査や抗原検査キットでは「今ウイルスに感染しているか」を調べますが、本キットのような抗体検査キットでは、「ウイルスに対する抵抗力を持っているか」を調べることができます。
一般的に自然感染に比べるとワクチン接種後には比較的多くの抗体が産生されます。
問7 新型コロナウイルスに感染すると抗体・免疫ができるのですか。抗体検査について注意すべき点はありますか。
麻しん(はしか)等のウイルス感染症では、感染後に体内でそのウイルスに対して抗体という特殊なたんぱく質が作られ、その感染症に対する免疫が得られる(その感染症に再度かかりにくくなったり、かかっても症状が軽くなったりするようになる)ことが知られています。
新型コロナウイルスに感染した人の体内でも、新型コロナウイルスに対する抗体が作られることが知られていますが、どのくらいの割合の人で抗体が作られるのか、その抗体が感染後どのくらいの時期から作られ、その後どのくらい持続するのか、それにより新型コロナウイルスに対する免疫が獲得できるのかは、現時点では明らかになっていません。
従って、一度新型コロナウイルスに感染した方であっても、再度感染する可能性は否定できませんので、引き続き適切な行動をとっていただくようお願いします。
また、上記のことから、新型コロナウイルスへの抗体を持っていないことが分かっても、そこから現在新型コロナウイルスに感染していない、あるいは過去に感染したことがないと判断することはできません。
令和2年12月24日時点版
厚生労働省ホームページ・新型コロナウイルスに関する Q&A(一般の方向け)
検査の対象となる抗体
ジンメトリー抗体検査キットでは、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に対するIgM抗体、IgG抗体をそれぞれ検出します。ワクチン接種後に産生された抗体の有無をその場で簡便に確認することが可能です。安心・安全な日本の技術で作り上げた高い陽性・陰性一致率を誇る製品です。
判定方法
抗体が検出された場合は、CとM、CとG、もしくは3本すべてのラインが現れます。
抗体が検出されなかった場合は、Cのみにラインが現れます。
Cのラインが現れなかった場合、検査は無効です。また、20分を過ぎた結果も無効です。
※本製品は調査研究用であり、医薬品医療機器等法に基づく体外診断薬用医薬品 として承認・認証等を受けておりません。診断目的では使用できません。
ジンメトリー抗体検査キット 判定結果の目安
定量検査(ECLIA法)による判定では0.8 U/ml以上を「陽性(抗体あり)」と定義しています。
ジンメトリー抗体検査キットを用いた検査では抗体量が増えるにつれてラインが濃く現れます。
○感染歴がない人のワクチン2回接種後の中央値:1974.5 U/ml
*当社製品による判定結果はあくまで目安としてご利用いただき、詳細な抗体量に関しては医療機関にご相談ください。(個別のお問い合わせにはお答え致しかねます)
*検体の種類や個々の体質により画像のようなラインの濃さと抗体量の関係にならない場合があります。
ジンメトリー抗体検査キットをうまく利用して
ワクチン接種後のより良い暮らしを。
医療アドバイザリーのドクターよりみなさまへ
柴田 玲
名古屋大学
先進循環器治療学
特任教授
産業医
総合内科専門医
循環器専門医
高血圧専門医
再生医療認定医
抗加齢医学専門医
ウイルスの表面にある突起状のスパイクタンパク質に対する抗体(IgM抗体、IgG抗体)が十分にできていると、万が一、ウイルスが体内に入った場合でも細胞内へ侵入、増殖しにくくなります。
また、ウイルスを中和することで、新型コロナウイルスに感染しても重症化しにくく回復が早まる傾向にあります。ジンメトリー抗体検査キットは「短時間に 簡便に 自身で」抗体の有無を調べることができます。ウイズコロナ時代のニューノーマルとして、こういったツールを社会活動に有効に活用すると良いですね。
たくさんのメディアにご紹介いただきました
多くの方々からご好評をいただいています
【テレビ】 2021.10.2 サタデーステーションで放映いただきました
【テレビ】 2021.9.29 NHK東海で放映いただきました
【テレビ】 2021.9.27 CBCニュースで放映いただきました
【新聞】2021.9.25 読売新聞愛知版に掲載いただきました
【雑誌】2021.11.2 サンデー毎日に掲載いただきました
ジンメトリー抗体検査キットの詳細データ
製品の開発にあたり測定した各種データをご紹介いたします。
50 U/ml以上で抗体を検出いたしました。
※IgG抗体量を測定した検体にてキットの検出性能を評価。
Xは重なりを省略。(自社調べ)
感染歴がない人のワクチン2回接種後の抗体値の中央値(1,974.5 U/ml)では陽性一致率100%の結果となりました。
※SARS-CoV-2の感染歴あり/なし450検体を対象にキットの性能評価を実施。(自社調べ)
感染歴がない人のワクチン2回接種後の抗体値の中央値は1,974.5 U/mlでした。
※SARS-CoV-2の感染歴あり/なし184人の医療従事者を対象に、m-RNAワクチン接種後の抗体値をElecsys Anti-SARS-CoV-2 S RUO/Roche社で測定。
出典:Antibody response to SARS-CoV-2 vaccination is extremely vivacious in subjects with previous SARS-CoV-2 infection